* 真 善 美・・・
きみ こころあらば 永久(とわ)に 歓び 忘るるなかれ
こころ 昂ぶることなかれ 高邁なる精神を 抱き
日々 ことに当たりなされ 醜きものの 発露なく
偽りに満てるものの 噴出なく そは 容易ならざるべし
噫 されど 凛なるかな しばし 口を閉ざし 自己の内部に
葛藤の あい昂ぶるを 覚ゑしとき
強気と弱気は 入り乱れ 充足と不足の 歓びとかなしみの
孤独と共生の 矜持(きょうじ)と失念の 物質と精神の 行為と観念の
夢と現実の 狭量と寛大の 非凡と凡庸の 柔軟と硬質の
肉欲と聖性の 愛と憎悪の 節度と昂奮の 親近と乖離(かいり)の・・
噫 凛なるかな かくなる 噛みあはぬ 論理
抽象と具象の 狭間(はざま)に あひ乱れ
そは いかに遠く 遙かなること 幾千里か
噫 されど 佇(たたず)むところ
いかに 肉体が近くに あらうとも
こころの ほの温かき握手は なんと かなたなこと
なんといふ 冷たきその手 骨太で 硬質な その手
触れると 一気に 凍ゑてしまふやうな その手
噫 されど 思ひ煩ふなかれ
未来に 扉は 開かれてあるゆゑに !!
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